2015年7月6日月曜日

『歯』と糖尿病の関係

歯周病は歯ぐきや歯を支えている骨などの組織に炎症が起こる病気です。

歯垢(プラーク)の中の細菌により歯周組織が徐々に破壊され最後には歯が抜け落ちます。

中高年の8割がかかるともいわれ実は日本で最も罹患率の多い感染症だと考えられます。

糖尿病の人は唾液が減少したり唾液中の糖の濃度が高くなったりするなどのため歯垢が作られやすく、さらに免疫力の低下や組織の血行障害のため歯周病が特に悪化しやすい状態にあります。

『糖尿病は万病のもと』であるのと同じく歯周病も全身に悪影響を及ぼします。

たとえば食事がうまく飲み込めず誤って気管に入った場合口の中の細菌を原因
とした肺炎を引き起こしかねません。

また歯周病菌が血液の中に侵入すると血流を通じて感染性心内膜炎などほかの臓器の感染症を引き起こす場合もあるようです。

歯周病は糖尿病を悪化させる原因にもなります。

歯周病などの炎症があると血糖値を調節するホルモンであるインスリンの働きが悪くなり糖尿病は悪化します。

また歯の障害のためよく噛まずに飲み込むことも肥満や高血糖の原因になります。

逆に考えると歯周病を治療することは糖尿病の予防や血糖値の改善にもつながる
ことになります。
私も80歳で自分の歯が20本残せるように定期的受診、丁寧なブラッシング、よく噛む事、適度な運動に心がけていきたいと思っています。

RICHEでも口腔機能訓練が始まりました。
一人でも多くの方がお口の健康を保ちさらに元気で過ごして頂きたいと思います。
                      
                            By 柴田

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